平時医療体制の破綻に備える〜電光石火こそ最良の有事医療〜
陸自のコロナ対策の致命的誤り
第111回
琉球大学医学部非常勤講師 照井資規
2020年11月1日号
陸上自衛隊の朝霞駐屯地(東京都練馬区など)にある女性自衛官教育隊、97期陸曹候補生課程で28人の新型コロナウイルス陽性者が発生した。隊員らは日帰りの野外バーベキューツアーを行っていたことが明らかになっている。同課程終了後に接触した3人の隊員の陽性も確認され、合計で31人となった。全国の所属部隊へと帰隊した。隊員からの濃厚接触など隔離対象者は10月14日時点で1000人以上に達している。1000人となれば陸上作戦の1個正面を担当する人員に相当し、大変な戦力喪失だ。新型コロナに感染することは、現在の感染拡大状況では避けることはできない。教育隊で教育を受けていた隊員が罹患することは責められるべきことではないが、その後の陸自の対応は適切だったのだろうか。
陸曹候補生課程とは、海外の軍隊では兵卒に相当する陸士から、職業軍人である下士官「軍曹」に相当する...
陸上自衛隊の朝霞駐屯地(東京都練馬区など)にある女性自衛官教育隊、97期陸曹候補生課程で28人の新型コロナウイルス陽性者が発生した。隊員らは日帰りの野外バーベキューツアーを行っていたことが明らかになっている。同課程終了後に接触した3人の隊員の陽性も確認され、合計で31人となった。全国の所属部隊へと帰隊した。隊員からの濃厚接触など隔離対象者は10月14日時点で1000人以上に達している。1000人となれば陸上作戦の1個正面を担当する人員に相当し、大変な戦力喪失だ。新型コロナに感染することは、現在の感染拡大状況では避けることはできない。教育隊で教育を受けていた隊員が罹患することは責められるべきことではないが、その後の陸自の対応は適切だったのだろうか。
陸曹候補生課程とは、海外の軍隊では兵卒に相当する陸士から、職業軍人である下士官「軍曹」に相当する陸
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