看護学者から見た個別化医療とグローバリズム
予想できない死に寄り添う COVID-19が変えた「最期」の価値観
第39回
大阪大学大学院医学系研究科/公益財団法人浅香山病院 山川みやえ
2020年11月1日号
知ったようなふりをして高齢者のケアを語っていた私が恥ずかしい。前回までもったいぶっていた新型コロナウイルス禍で遭遇した出来事を披露することにする。
「人生会議」というものを形式上でも実践したという読者はどの程度いるだろうか。私は人生会議を実施したことはない。ただ、どんな風にしたいか考えたことは何度もある。私の回答は現時点で、「同居している人の考えに任せる」だ。
もちろん思い描いていた死と現実は異なるから、この考えが変わる可能性は大いにある。そう思うと、人生会議とは、実施後に、計画どおりにいかない人生を実感するためにあるものだと思われる。普段の当たり前の生活が永遠に続くと思っている人たちが、自分や大事な人の死を意識したときに、まじめに考えてみる機会なのだろう。
知ったようなふりをして高齢者のケアを語っていた私が恥ずかしい。前回までもったいぶっていた新型コロナウイルス禍で遭遇した出来事を披露することにする。
「人生会議」というものを形式上でも実践したという読者はどの程度いるだろうか。私は人生会議を実施したことはない。ただ、どんな風にしたいか考えたことは何度もある。私の回答は現時点で、「同居している人の考えに任せる」だ。
もちろん思い描いていた死と現実は異なるから、この考えが変わる可能性は大いにある。そう思うと、人生会議とは、実施後に、計画どおりにいかない人生を実感するためにあるものだと思われる。普段の当たり前の生活が永遠に続くと思っている人たちが、自分や大事な人の死を意識したときに、まじめに考えてみる機会なのだろう。
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