トランプ惨敗で終焉「米国薬価改革」
製薬業界に手も足も出なかった4年間
2020年11月15日号
これからも薬価問題は燻り続ける
2年前の18年、米国大統領ドナルド・トランプの選対本部はヘルスケアを全面に押し出した再選キャンペーンへと舵を切った。
民主党はこの年の中間選挙で医療をテコに下院多数派を握った。「俺の手柄は?」「ない!」というファクト・チェックはフェイク・ニュースとして処理、嫌いな前大統領の業績であるオバマケアを拭い去り、すばらしいトランプケアを語り、誰も手をつけられなかった産業界をやり込めて喝采を浴びる。敵を負かし褒められたい大統領のシナリオだ。
今年7~9月、政権は「議会が何もしないから我われが」「アメリカ・ファースト」による「完璧に医薬品市場を再建する」薬価制度改革計画に挑んだ。
就任前に「やりたい放題」の製薬業界に宣戦布告して4年、空手形を乱発した果てに、カナダから...
これからも薬価問題は燻り続ける
2年前の18年、米国大統領ドナルド・トランプの選対本部はヘルスケアを全面に押し出した再選キャンペーンへと舵を切った。
民主党はこの年の中間選挙で医療をテコに下院多数派を握った。「俺の手柄は?」「ない!」というファクト・チェックはフェイク・ニュースとして処理、嫌いな前大統領の業績であるオバマケアを拭い去り、すばらしいトランプケアを語り、誰も手をつけられなかった産業界をやり込めて喝采を浴びる。敵を負かし褒められたい大統領のシナリオだ。
今年7~9月、政権は「議会が何もしないから我われが」「アメリカ・ファースト」による「完璧に医薬品市場を再建する」薬価制度改革計画に挑んだ。
就任前に「やりたい放題」の製薬業界に宣戦布告して4年、空手形を乱発した果てに、カナダからの薬
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