医薬経済オンライン

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泥沼化するオプジーボ訴訟

「仲介役」のBMSもお手上げだった本庶氏と小野薬品

2020年11月15日号

 裁判は泥沼化しそうだ。がん免疫療法薬「オプジーボ」の特許使用料の契約をめぐり、京都大学の本庶佑特別教授が小野薬品に約226億円の支払いを求めた訴訟の第2回目期日が10月26日、大阪地裁で行われた。小野は本庶氏の訴えに対し、80頁に及ぶ反論の準備書面を提出。支払う根拠がないとして、真っ向から戦う姿勢を鮮明にした。小野の出方によっては、早期の和解も期待されたが、両者の主張はあまりにも隔たりが大きく落しどころは見えない。 1時間10万円の「協力費」  6月に本庶氏が提起したこの訴訟は、両者が06年に締結したオプジーボに関するライセンス契約に本庶氏側が不服を唱えたことに端を発する。契約によりオプジーボの共同特許権者である本庶氏は、小野の自社販売の正味販売高の0.5%、導出分のロイヤリティ収入額の1%を得る権利を獲得した。しかし、11年頃に料率の見直...  裁判は泥沼化しそうだ。がん免疫療法薬「オプジーボ」の特許使用料の契約をめぐり、京都大学の本庶佑特別教授が小野薬品に約226億円の支払いを求めた訴訟の第2回目期日が10月26日、大阪地裁で行われた。小野は本庶氏の訴えに対し、80頁に及ぶ反論の準備書面を提出。支払う根拠がないとして、真っ向から戦う姿勢を鮮明にした。小野の出方によっては、早期の和解も期待されたが、両者の主張はあまりにも隔たりが大きく落しどころは見えない。 1時間10万円の「協力費」  6月に本庶氏が提起したこの訴訟は、両者が06年に締結したオプジーボに関するライセンス契約に本庶氏側が不服を唱えたことに端を発する。契約によりオプジーボの共同特許権者である本庶氏は、小野の自社販売の正味販売高の0.5%、導出分のロイヤリティ収入額の1%を得る権利を獲得した。しかし、11年頃に料率の見直し

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