「認知症薬のエーザイ」に重大局面
「アデュカヌマブ・ショック」で経営者が示す道は?
2020年11月15日号
“かぐや姫”の異名を取った大塚家具の大塚久美子社長が12月1日、業績不振の責任を取って辞任する。創業者で父である大塚勝久氏(現、匠大塚会長)とのお家騒動で始まった同社の迷走は、時間だけを浪費した挙句、親会社となったヤマダホールディングスによる直接再建に委ねられる展開となった。
いわゆる同族経営は、順調ならば長期的視野に立った、従業員ロイヤリティの高い企業運営が期待できる。その一方で、第三者の意見が入りにくい分、経営トップの暴走や戦略の硬直化、人事の不公平といった問題が非同族企業と比べて起きやすい。投資家サイドから見て何より怖いのは、好調から不振への転落速度が往々にして速いという点にある。最近の典型例では、連結売上高約7000億円、世界シェア2位のポジションを誇りながら、不祥事の発覚からわずか1年半という短期間のうちに、製...
“かぐや姫”の異名を取った大塚家具の大塚久美子社長が12月1日、業績不振の責任を取って辞任する。創業者で父である大塚勝久氏(現、匠大塚会長)とのお家騒動で始まった同社の迷走は、時間だけを浪費した挙句、親会社となったヤマダホールディングスによる直接再建に委ねられる展開となった。
いわゆる同族経営は、順調ならば長期的視野に立った、従業員ロイヤリティの高い企業運営が期待できる。その一方で、第三者の意見が入りにくい分、経営トップの暴走や戦略の硬直化、人事の不公平といった問題が非同族企業と比べて起きやすい。投資家サイドから見て何より怖いのは、好調から不振への転落速度が往々にして速いという点にある。最近の典型例では、連結売上高約7000億円、世界シェア2位のポジションを誇りながら、不祥事の発覚からわずか1年半という短期間のうちに、製造
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