INTERVIEW
塩野義製薬・手代木功社長に聞く
㈱薬新 井高恭彦
2020年11月15日号
人口動静を見極め、「新手」を打つ
塩野義製薬は6月に発表した新中期経営計画(20~30年度)で、中国、アジアを米欧と並ぶ重点地域に位置付けた。世界最大級の民間保険会社、中国平安保険と事業提携し、中国での販売力強化と、AI(人工知能)を使った創薬に乗り出す。売上高の半分を占めるロイヤリティ収入の圧縮も課題に掲げている。ゾフルーザの販売低迷で19年度は厳しい業績になったが、新中計で再び上昇気流をめざす。その意気込みやいかに。手代木功社長に聞いた。
――新中計は前中計を1年残し前倒しのスタートとなりました。
手代木 もともとの当社のスローガンは「創薬型製薬企業として社会と共に成長し続ける」。卸や動物薬を売却していまのかたちになったのは04~05年くらい。そこから15年間。いい化合物を出し続けるケーパビリティはある程度ついてきた。例えば「...
人口動静を見極め、「新手」を打つ
塩野義製薬は6月に発表した新中期経営計画(20~30年度)で、中国、アジアを米欧と並ぶ重点地域に位置付けた。世界最大級の民間保険会社、中国平安保険と事業提携し、中国での販売力強化と、AI(人工知能)を使った創薬に乗り出す。売上高の半分を占めるロイヤリティ収入の圧縮も課題に掲げている。ゾフルーザの販売低迷で19年度は厳しい業績になったが、新中計で再び上昇気流をめざす。その意気込みやいかに。手代木功社長に聞いた。
――新中計は前中計を1年残し前倒しのスタートとなりました。
手代木 もともとの当社のスローガンは「創薬型製薬企業として社会と共に成長し続ける」。卸や動物薬を売却していまのかたちになったのは04~05年くらい。そこから15年間。いい化合物を出し続けるケーパビリティはある程度ついてきた。例えば「ム
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