技術革新と製薬企業の明日
DTx革命に乗り遅れるな キュアアップが勝ち取った治療用アプリの成果
第122回
宮田総研代表取締役 宮田満
2020年11月15日号
日本の医療に新しい時代が到来した。デジタル技術で開発した治療用アプリが12月1日、日本に初めて登場する。20世紀末に低分子医薬から抗体医薬へとモダリティ革命が始まった。21世紀に入り勢いは加速、細胞医薬や遺伝子治療そして、ついにデジタル・セラピューティックス(DTx)が実用化される。バイオ医薬の可能性に目を瞑り、低分子医薬に拘泥した結果、新薬開発の空白の20年を経験した日本の製薬企業が再び、戦略転換を決断する正念場を迎えた。
中外製薬を先頭に日本の製薬企業も必死にデジタル・コンバージョン(業態転換)に取り組んでいるが、経費削減の業務改革に集中するだけでは不十分。このままではDTxでも空白の10年に突入しかねない危機に直面していることを、深く認識しなくてはならない。
6年前に誕生したキュアアップの治療用アプリ「CureApp SC ニコチン...
日本の医療に新しい時代が到来した。デジタル技術で開発した治療用アプリが12月1日、日本に初めて登場する。20世紀末に低分子医薬から抗体医薬へとモダリティ革命が始まった。21世紀に入り勢いは加速、細胞医薬や遺伝子治療そして、ついにデジタル・セラピューティックス(DTx)が実用化される。バイオ医薬の可能性に目を瞑り、低分子医薬に拘泥した結果、新薬開発の空白の20年を経験した日本の製薬企業が再び、戦略転換を決断する正念場を迎えた。
中外製薬を先頭に日本の製薬企業も必死にデジタル・コンバージョン(業態転換)に取り組んでいるが、経費削減の業務改革に集中するだけでは不十分。このままではDTxでも空白の10年に突入しかねない危機に直面していることを、深く認識しなくてはならない。
6年前に誕生したキュアアップの治療用アプリ「CureApp SC ニコチン依
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