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第87回 不妊治療から子宮頸がんワクチンまで

ジョージメイスン大学大学院(バージニア州)パブリックヘルス専攻 堀玲子

2020年11月15日号

 菅義偉内閣の目玉として、不妊治療の公的保険適用や、市民団体による緊急避妊薬のドラッグストアでの販売要請など、いままでにない案件が出現した。  不妊治療についてはタイミング、コスト、女性の物理的・精神的負担、勤務先の理解など、いまでも多くのバリアがある。ひと言で直接的な不妊治療費だけ公的援助が可能だということでは解決できない課題が多い。もちろん、不妊治療の費用負担が減るなら、さらに技術的に高度な治療を受けられるし、人によっては何度もトライできるといった大きな可能性は開かれるだろう。  ただし、設備や医療関係者の熟練度、優秀なエンブリオロジスト(胚培養士)の有無など、医療施設間の格差や医師の技術・考え方の差のほうが大きく出る。マスコミで評判の施設となると、半年や1年待ちも珍しくない。また、人工授精や体外受精といった直接...  菅義偉内閣の目玉として、不妊治療の公的保険適用や、市民団体による緊急避妊薬のドラッグストアでの販売要請など、いままでにない案件が出現した。  不妊治療についてはタイミング、コスト、女性の物理的・精神的負担、勤務先の理解など、いまでも多くのバリアがある。ひと言で直接的な不妊治療費だけ公的援助が可能だということでは解決できない課題が多い。もちろん、不妊治療の費用負担が減るなら、さらに技術的に高度な治療を受けられるし、人によっては何度もトライできるといった大きな可能性は開かれるだろう。  ただし、設備や医療関係者の熟練度、優秀なエンブリオロジスト(胚培養士)の有無など、医療施設間の格差や医師の技術・考え方の差のほうが大きく出る。マスコミで評判の施設となると、半年や1年待ちも珍しくない。また、人工授精や体外受精といった直接的

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