平時医療体制の破綻に備える〜電光石火こそ最良の有事医療〜
自衛隊のジェンダーレスの危機②
第113回
琉球大学医学部非常勤講師 照井資規
2020年12月1日号
「女性隊員を男性隊員と別室にすることは許さない。お前らはそんなにも危ないのか」
陸上自衛隊の東北にある演習場営舎でのかつての出来事だ。第9戦車大隊長(当時)は、それまで演習場での野営で女性隊員は小部屋に、男性隊員は大部屋に宿泊させていたことをやめさせ、演習参加部隊で唯一の女性隊員を男性と同じ大部屋に宿泊させることを強要した。09年6月、筆者は同部隊の衛生小隊長に就任していた。その女性隊員は筆者直属の衛生科職種の20歳代前半の陸士長だった。
小隊長である筆者や衛生小隊が所属する本部管理中隊長らも、これまでどおり、3人しかいない圧倒的少数の女性隊員は別室で就寝させるように意見具申したが、大隊長は、女性隊員を男性隊員と区別して扱うことは「逆セクシャルハラスメント」になるとして、意見を聞き入れることはなかった。
「女性隊員を男性隊員と別室にすることは許さない。お前らはそんなにも危ないのか」
陸上自衛隊の東北にある演習場営舎でのかつての出来事だ。第9戦車大隊長(当時)は、それまで演習場での野営で女性隊員は小部屋に、男性隊員は大部屋に宿泊させていたことをやめさせ、演習参加部隊で唯一の女性隊員を男性と同じ大部屋に宿泊させることを強要した。09年6月、筆者は同部隊の衛生小隊長に就任していた。その女性隊員は筆者直属の衛生科職種の20歳代前半の陸士長だった。
小隊長である筆者や衛生小隊が所属する本部管理中隊長らも、これまでどおり、3人しかいない圧倒的少数の女性隊員は別室で就寝させるように意見具申したが、大隊長は、女性隊員を男性隊員と区別して扱うことは「逆セクシャルハラスメント」になるとして、意見を聞き入れることはなかった。
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