OBSERVER
「社会インフラ」は覚悟と責任を問われる
日本ジェネリック製薬協会理事長 佐藤岳幸氏に聞く
2020年12月1日号
「社会インフラ」は覚悟と責任を問われる
――「ポスト数量80%時代」の後発品の新目標の議論がありますが、医療費への貢献という意味では、例えば「85%」に目標設定したとしても、もう限られる気がします。
佐藤 新目標は国が決めることだが、普及については都道府県での格差、診療科での格差などが課題として残る。ただ、どう追い求めても数量は100%にはならない。目標を「85%」に上げたとしても、医療上本当に何の意味があるのか、といった議論が出てくる。
また、後発品には行き着くところはこうあるべきというものがない。80%を超えることは、ひとつの転換点であるということだけ。医療費への貢献だけでなく、後発品の果たすべき役割はまだまだある。とはいえ、次の目標を立てるのは、非常に難しいとは思う。さまざまなインセンティブがあっ...
「社会インフラ」は覚悟と責任を問われる
――「ポスト数量80%時代」の後発品の新目標の議論がありますが、医療費への貢献という意味では、例えば「85%」に目標設定したとしても、もう限られる気がします。
佐藤 新目標は国が決めることだが、普及については都道府県での格差、診療科での格差などが課題として残る。ただ、どう追い求めても数量は100%にはならない。目標を「85%」に上げたとしても、医療上本当に何の意味があるのか、といった議論が出てくる。
また、後発品には行き着くところはこうあるべきというものがない。80%を超えることは、ひとつの転換点であるということだけ。医療費への貢献だけでなく、後発品の果たすべき役割はまだまだある。とはいえ、次の目標を立てるのは、非常に難しいとは思う。さまざまなインセンティブがあった
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