中間年改定論議が「卸抜き」で佳境へ
新型コロナの取引影響をいかに考慮するかが焦点
㈱薬新 井高恭彦
2020年12月1日号
21年度実施に向けた薬価の中間年改定論議が大詰めを迎えた。
4大臣(官房長官、経済財政担当相、財務相、厚生労働相)の合意で中間年改定の実施が決まったのは16年末。本来なら今年はその対象、手法を既存ルールとの整合性を踏まえて粛々と議論するはずだった。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大という大きな「変数」が加わったことで改定対象をできるだけ広くしたい財務省、支払側と、狭くしたい診療側、製薬業界とのせめぎ合いが一層、激しくなった。
端的に言えば財務省、支払側は「新型コロナと中間年改定は話が別。広く深く切り込むべき」。業界、診療側は「コロナの影響で価格交渉もままならない。中間年改定は延期。実施するにしても小規模に留めるべき」との立場だ。
4大臣合意は対象を「価格乖離が大きな品目」としていたが、「価格乖離」が「...
21年度実施に向けた薬価の中間年改定論議が大詰めを迎えた。
4大臣(官房長官、経済財政担当相、財務相、厚生労働相)の合意で中間年改定の実施が決まったのは16年末。本来なら今年はその対象、手法を既存ルールとの整合性を踏まえて粛々と議論するはずだった。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大という大きな「変数」が加わったことで改定対象をできるだけ広くしたい財務省、支払側と、狭くしたい診療側、製薬業界とのせめぎ合いが一層、激しくなった。
端的に言えば財務省、支払側は「新型コロナと中間年改定は話が別。広く深く切り込むべき」。業界、診療側は「コロナの影響で価格交渉もままならない。中間年改定は延期。実施するにしても小規模に留めるべき」との立場だ。
4大臣合意は対象を「価格乖離が大きな品目」としていたが、「価格乖離」が「率
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