話題の焦点
「休日の寝溜めの弊害」
2020年12月1日号
眠ることは誰でも簡単にできるはずだが、日本人は眠り方が下手だという。「睡眠不足症候群」が世界一多いとの異名がつくほどだ。 週末には溜まった〝睡眠負債〟を返済しようと寝溜めをする人が大勢いる。しかし睡眠不足は負債になるが、よけい寝たからといって貯蓄できるものではない。 寝不足を解消してくれるどころか、逆に「社会的時差ボケ」という弊害を生んでしまう。そのボケの度合いは睡眠中央値の差で測る。 例えば平日の0〜6時の睡眠中央値は3時で、休日の夜1時〜昼11時の中央値は6時の場合、3時間の時差ボケ発生となる。 週末、バングラデシュに行き、月曜朝出勤と同等のケース。それではイライラ、不安感、抑うつなど体調不良になって当然だ。この慢性化で肥満、糖尿病など生活習慣病のリスクが高まるとの研究結果が出るのも当然だろう。 毎週末アジア各国に出張するのはいかにも不健...
眠ることは誰でも簡単にできるはずだが、日本人は眠り方が下手だという。「睡眠不足症候群」が世界一多いとの異名がつくほどだ。 週末には溜まった〝睡眠負債〟を返済しようと寝溜めをする人が大勢いる。しかし睡眠不足は負債になるが、よけい寝たからといって貯蓄できるものではない。 寝不足を解消してくれるどころか、逆に「社会的時差ボケ」という弊害を生んでしまう。そのボケの度合いは睡眠中央値の差で測る。 例えば平日の0〜6時の睡眠中央値は3時で、休日の夜1時〜昼11時の中央値は6時の場合、3時間の時差ボケ発生となる。 週末、バングラデシュに行き、月曜朝出勤と同等のケース。それではイライラ、不安感、抑うつなど体調不良になって当然だ。この慢性化で肥満、糖尿病など生活習慣病のリスクが高まるとの研究結果が出るのも当然だろう。 毎週末アジア各国に出張するのはいかにも不健全、
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