医薬経済オンライン

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再び意義が問われる「広域卸の合併」

「薬価差圧縮」の手立てなし

2020年12月15日号

 18年度施行の「流通改善ガイドライン」で薬価差圧縮に向かっていた医薬品流通は、「入札談合事件」や「新型コロナウイルス感染症」などで環境が一変し、カオスの状態が続いている。  談合問題が噴出した手前、21年度の薬価の中間年改定で一旦仕切り直しとし、再び足並みを揃えて薬価差圧縮が最大の目的の「流通改善」に取り組むことなど到底無理な話だ。自社製品の薬価の運命を卸に託すしか選択肢のないメーカーからすれば、気が気ではない。  とめどない流通問題の諸相を見るにつけて、大手メーカー流通担当者が放った一言が、思い起こされる。 「あのとき、メディパルとアルフレッサの合併が実現していたら、こんなにも酷い流通にはなっていなかった」  歴史に「if」はないとはいえ、ついどうしても10年以上前の「合併破談」に思いをめぐらせた...  18年度施行の「流通改善ガイドライン」で薬価差圧縮に向かっていた医薬品流通は、「入札談合事件」や「新型コロナウイルス感染症」などで環境が一変し、カオスの状態が続いている。  談合問題が噴出した手前、21年度の薬価の中間年改定で一旦仕切り直しとし、再び足並みを揃えて薬価差圧縮が最大の目的の「流通改善」に取り組むことなど到底無理な話だ。自社製品の薬価の運命を卸に託すしか選択肢のないメーカーからすれば、気が気ではない。  とめどない流通問題の諸相を見るにつけて、大手メーカー流通担当者が放った一言が、思い起こされる。 「あのとき、メディパルとアルフレッサの合併が実現していたら、こんなにも酷い流通にはなっていなかった」  歴史に「if」はないとはいえ、ついどうしても10年以上前の「合併破談」に思いをめぐらせたくな

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