医薬経済オンライン

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折角の介護事業投資も間が悪い第一生命

資金運用先として申し分ないが水さした「あの事件」

2020年12月15日号

出鼻を挫かれた  第一生命保険が介護施設事業に乗り出した。手始めは神戸市でSOMPOケアが運営する有料老人ホームの建物と土地の賃借権を買い取る投資事業。続いて福岡市では同社の所有地に特別養護老人ホームと保育所が入居する事業である。これまでは都心のオフィスビルや商業ビルへの投資が中心だったが、「投資先の多角化」を謳って、〝老人ホームの大家さん〟事業を進めるらしい。  第一生命は明治時代に保険の原点である相互主義を掲げた矢野恒太が興した生保で、財閥系生保に伍す大手に成長させたという由緒ある企業だ。東京・日比谷の本社は終戦直後にGHQ(連合国軍総司令部)が置かれたビルとしても有名。マッカーサー元帥が執務した当時のイスとテーブルが現在も残され、戦後史研究家や好事家の必須の〝観光地〟になっている。  ところが第一生命は... 出鼻を挫かれた  第一生命保険が介護施設事業に乗り出した。手始めは神戸市でSOMPOケアが運営する有料老人ホームの建物と土地の賃借権を買い取る投資事業。続いて福岡市では同社の所有地に特別養護老人ホームと保育所が入居する事業である。これまでは都心のオフィスビルや商業ビルへの投資が中心だったが、「投資先の多角化」を謳って、〝老人ホームの大家さん〟事業を進めるらしい。  第一生命は明治時代に保険の原点である相互主義を掲げた矢野恒太が興した生保で、財閥系生保に伍す大手に成長させたという由緒ある企業だ。東京・日比谷の本社は終戦直後にGHQ(連合国軍総司令部)が置かれたビルとしても有名。マッカーサー元帥が執務した当時のイスとテーブルが現在も残され、戦後史研究家や好事家の必須の〝観光地〟になっている。  ところが第一生命は最

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