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平時医療体制の破綻に備える〜電光石火こそ最良の有事医療〜

自衛隊のジェンダーレスの危機③

第114回

琉球大学医学部非常勤講師  照井資規

2020年12月15日号

「俺のジャージを着て近所のコンビニに買い出しに行ってこい」  28歳女性の陸上自衛隊看護官の目の前で第11後方支援連隊衛生隊(当時)治療隊長は自ら着用しているジャージ上下を脱ぎ始めた。ジャージの下はもちろん下着である。  07年7月、演習場に巨大な穴を掘り、大型テントとコンテナで構成される60床規模の野外治療施設を構築する作業後の夜のことだ。筆者は当時、幹部候補生陸曹長であり、治療隊内の診療技術班長に就任していたため、このセクハラ現場に居合わせていた。  夜宴をする酒類を買うため、上下ジャージ姿でコンビニに行かせる目的は、迷彩服姿でコンビニ店内に入ることで「陸上自衛隊の印象を悪くしないための配慮」と説明していたが、定年間際の50歳代で実の父親でもない男性の野外訓練中で何日も洗濯していない、目の前で脱ぎたてのジャージ... 「俺のジャージを着て近所のコンビニに買い出しに行ってこい」  28歳女性の陸上自衛隊看護官の目の前で第11後方支援連隊衛生隊(当時)治療隊長は自ら着用しているジャージ上下を脱ぎ始めた。ジャージの下はもちろん下着である。  07年7月、演習場に巨大な穴を掘り、大型テントとコンテナで構成される60床規模の野外治療施設を構築する作業後の夜のことだ。筆者は当時、幹部候補生陸曹長であり、治療隊内の診療技術班長に就任していたため、このセクハラ現場に居合わせていた。  夜宴をする酒類を買うため、上下ジャージ姿でコンビニに行かせる目的は、迷彩服姿でコンビニ店内に入ることで「陸上自衛隊の印象を悪くしないための配慮」と説明していたが、定年間際の50歳代で実の父親でもない男性の野外訓練中で何日も洗濯していない、目の前で脱ぎたてのジャージ上下

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