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話題の焦点

「ひとりでも多く健全な子を」

2020年12月15日号

 幸せな2人の新婚生活は、さらに進んで「愛の結晶」である子どもを加えての団らんで、より一層充実する。だが世の中すべてが予定どおり進むとは限らない。欲しい欲しいと焦ってみてもなかなか子どもを授からないケースも多々ある。「不妊症」はよく知られているが、意外なほど認知されていないのが「不育症」。せっかく妊娠できほっとしたのも束の間、突然流産あるいは死産に見舞われるケースが実に多い。 この悲哀が2度続くとこの診断が下されるが、国内患者数が何と140万人も。さらに新規発病者が年間3万人もとなると驚くと同時に実にもったいないこと甚だしい限りだ。 生命誕生はまさに神の摂理、本症はその半数以上が原因不明状態にある。それでも危険を抱えた妊婦は助成制度の少ないなか、藁をも掴む思いで高い治療費を工面して微かな望みを託す。19年の合計特殊出生率が1・36と4年連続で低下し...  幸せな2人の新婚生活は、さらに進んで「愛の結晶」である子どもを加えての団らんで、より一層充実する。だが世の中すべてが予定どおり進むとは限らない。欲しい欲しいと焦ってみてもなかなか子どもを授からないケースも多々ある。「不妊症」はよく知られているが、意外なほど認知されていないのが「不育症」。せっかく妊娠できほっとしたのも束の間、突然流産あるいは死産に見舞われるケースが実に多い。 この悲哀が2度続くとこの診断が下されるが、国内患者数が何と140万人も。さらに新規発病者が年間3万人もとなると驚くと同時に実にもったいないこと甚だしい限りだ。 生命誕生はまさに神の摂理、本症はその半数以上が原因不明状態にある。それでも危険を抱えた妊婦は助成制度の少ないなか、藁をも掴む思いで高い治療費を工面して微かな望みを託す。19年の合計特殊出生率が1・36と4年連続で低下し続け

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