激動の時代の製薬企業 その戦略と事業価値
武田薬品 トップ10の座を維持する戦略
―財務と成長力の強化にも動き―
2021年1月1日号
武田薬品がシャイアーを買収したのが19年1月。買収によって19年度の売上高は3兆2912億円と18年度比1.57倍に拡大、医療用医薬品企業で世界9位に躍進し悲願の世界トップ10入りを実現した。20年度売上高は期初に3兆2500億円、▲1.3%としていたが、上半期が為替の影響で▲4.2%となり、通期予想は▲2.8%の3兆2000億円に下方修正した。このため、セルジーンを740億ドルで買収し大幅増収となるブリストル・マイヤーズスクイブに抜かれて10位になるとみられる。21年度には19年度11位のアストラゼネカが、売上高約50億ドルのアレクシオンを買収する。武田薬品と10位の座をアストラゼネカが僅差で争うことになる。武田薬品がトップ10の座を維持できる保証はない。
買収による大型化は単に規模を争うだけではなく、売上高拡大による研究開発投資増、技術革新による新薬パイプ...
武田薬品がシャイアーを買収したのが19年1月。買収によって19年度の売上高は3兆2912億円と18年度比1.57倍に拡大、医療用医薬品企業で世界9位に躍進し悲願の世界トップ10入りを実現した。20年度売上高は期初に3兆2500億円、▲1.3%としていたが、上半期が為替の影響で▲4.2%となり、通期予想は▲2.8%の3兆2000億円に下方修正した。このため、セルジーンを740億ドルで買収し大幅増収となるブリストル・マイヤーズスクイブに抜かれて10位になるとみられる。21年度には19年度11位のアストラゼネカが、売上高約50億ドルのアレクシオンを買収する。武田薬品と10位の座をアストラゼネカが僅差で争うことになる。武田薬品がトップ10の座を維持できる保証はない。
買収による大型化は単に規模を争うだけではなく、売上高拡大による研究開発投資増、技術革新による新薬パイプラ
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