キューサイ買収、ユーグレナの「生きる道」

青汁で稼ぎ、バイオ燃料事業の資金に

2021年1月1日号

　微細藻類のミドリムシ（和名）を使った健康食品を手掛ける「ユーグレナ」（東証一部）が元祖・青汁で知られる「キューサイ」を買収する。買収はエクイティファンドの「アドバンテッジパートナーズ」とリース・金融大手の「東京センチュリー」の3社で特別目的会社をつくり、キューサイの親会社コカ・コーラボトラーズジャパンホールディングスから全株式を買い取るという仕組みだ。　キューサイは07年にMBO（経営陣による自社株買い）を行い、非上場になったあと、コカ・コーラの子会社になっているが、売上高は249億円に上る。一方、買収側のユーグレナは出雲充氏が興した東京大学発ベンチャーで、創立15年に当たる20年9月期決算は売上高130億円、最終損益は14億円の赤字の会社。まさに小が大を呑むという買収だ。　ユーグレナは「緑汁」というユーグレナサプリを販売してい... 　微細藻類のミドリムシ（和名）を使った健康食品を手掛ける「ユーグレナ」（東証一部）が元祖・青汁で知られる「キューサイ」を買収する。買収はエクイティファンドの「アドバンテッジパートナーズ」とリース・金融大手の「東京センチュリー」の3社で特別目的会社をつくり、キューサイの親会社コカ・コーラボトラーズジャパンホールディングスから全株式を買い取るという仕組みだ。　キューサイは07年にMBO（経営陣による自社株買い）を行い、非上場になったあと、コカ・コーラの子会社になっているが、売上高は249億円に上る。一方、買収側のユーグレナは出雲充氏が興した東京大学発ベンチャーで、創立15年に当たる20年9月期決算は売上高130億円、最終損益は14億円の赤字の会社。まさに小が大を呑むという買収だ。　ユーグレナは「緑汁」というユーグレナサプリを販売している

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