医薬経済オンライン

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間違いだらけのHTA

英国発・抗菌薬「サブスク」の背景にある価値評価は

第66回

横浜市立大学医学群健康社会医学ユニット東京大学大学院薬学系研究科医薬政策学 五十嵐中

2021年1月1日号

 12月18日、英国NHS(国民保健サービス)とHTA(医療技術評価)機関のNICE、そして保健省は、塩野義製薬の抗菌薬「フェトクロージャ」(一般名=セフィドロコル)及びファイザーの抗菌薬「ザビセフタ」(セフタジジムとアビバクタムの合剤)を、新たなサブスクリプションモデルに基づく給付を行う候補として選定した。今後12ヵ月間をメドにNICEが評価を行ったうえで、結果をベースに企業への支払い額を設定する。 他領域でのサブスクリプションモデルと同様に、処方量ベースでの支払いではなく、使用量にかかわらず一定額を支払う形式になる。実際の支払い開始は、22年初頭を予定している。 企業とNHS側のニュースリリースにもあるように、この支払い方式はAMR(薬剤耐性)対策の一環として導入される。具体的には、英国保健省が19年に発表したAMR対策のアクションプラン(5ヵ年計画)に沿うものだ。...  12月18日、英国NHS(国民保健サービス)とHTA(医療技術評価)機関のNICE、そして保健省は、塩野義製薬の抗菌薬「フェトクロージャ」(一般名=セフィドロコル)及びファイザーの抗菌薬「ザビセフタ」(セフタジジムとアビバクタムの合剤)を、新たなサブスクリプションモデルに基づく給付を行う候補として選定した。今後12ヵ月間をメドにNICEが評価を行ったうえで、結果をベースに企業への支払い額を設定する。 他領域でのサブスクリプションモデルと同様に、処方量ベースでの支払いではなく、使用量にかかわらず一定額を支払う形式になる。実際の支払い開始は、22年初頭を予定している。 企業とNHS側のニュースリリースにもあるように、この支払い方式はAMR(薬剤耐性)対策の一環として導入される。具体的には、英国保健省が19年に発表したAMR対策のアクションプラン(5ヵ年計画)に沿うものだ。多剤

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