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平時医療体制の破綻に備える〜電光石火こそ最良の有事医療〜

コロナ禍での自衛隊看護師派遣①

第115回

琉球大学医学部非常勤講師  照井資規

2021年1月1日号

 新型コロナウイルス感染症の第3波が襲来し、12月に入ると、自衛隊に看護師の派遣が要請された。逼迫した医療は災害の状態にあるとして「災害派遣」の扱いだ。要請を受け、北海道旭川市と大阪府に自衛隊の看護師が派遣されたが、その人数が少ないとの報道がなされる一方、「自衛隊は便利屋ではない」との声も挙がる。「看護師」「看護官」などの用語の混用も目立つ。これは表1にあるように、陸上自衛隊だけでも看護師が5種類あり、准看護師は陸自と海上自衛隊・航空自衛隊では階級が異なるなど、自衛隊内でも複雑だからだ。  新型コロナウイルス感染症の第3波が襲来し、12月に入ると、自衛隊に看護師の派遣が要請された。逼迫した医療は災害の状態にあるとして「災害派遣」の扱いだ。要請を受け、北海道旭川市と大阪府に自衛隊の看護師が派遣されたが、その人数が少ないとの報道がなされる一方、「自衛隊は便利屋ではない」との声も挙がる。「看護師」「看護官」などの用語の混用も目立つ。これは表1にあるように、陸上自衛隊だけでも看護師が5種類あり、准看護師は陸自と海上自衛隊・航空自衛隊では階級が異なるなど、自衛隊内でも複雑だからだ。

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