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医薬品業界は「信頼」を取り戻すべき年

2021年1月1日号

 20年は世界中の人々が決して忘れることのできない忌まわしい年となった。客船「ダイヤモンド・プリンセス」で新型コロナウイルスの感染が確認されたのは2月5日。それ以降、このウイルスは日本国中を縦横無尽に暴れ回るが、封じ込めも、有効な治療法の開発・発見など何ら見るべき成果がないまま、時間だけが過ぎ去っている。多くの医療現場は、今日明日にも「崩壊・破綻」しそうな綱渡り状態を半年以上も続けている。医療関係者の日々の頑張りには、心底感謝しかない。 年末になってようやく海外では、何種類かのワクチンが緊急使用の許可を受け、接種も開始されてはいるが、世界中に行き渡るのは、いつのことになるのか、見通しは立っていない。 さて、話を日本の医薬品業界にフォーカスすると、いいことはほとんどなかった。むしろ20年末に起きた2つの問題は、情けない不祥事として印象に刻まれた。...  20年は世界中の人々が決して忘れることのできない忌まわしい年となった。客船「ダイヤモンド・プリンセス」で新型コロナウイルスの感染が確認されたのは2月5日。それ以降、このウイルスは日本国中を縦横無尽に暴れ回るが、封じ込めも、有効な治療法の開発・発見など何ら見るべき成果がないまま、時間だけが過ぎ去っている。多くの医療現場は、今日明日にも「崩壊・破綻」しそうな綱渡り状態を半年以上も続けている。医療関係者の日々の頑張りには、心底感謝しかない。 年末になってようやく海外では、何種類かのワクチンが緊急使用の許可を受け、接種も開始されてはいるが、世界中に行き渡るのは、いつのことになるのか、見通しは立っていない。 さて、話を日本の医薬品業界にフォーカスすると、いいことはほとんどなかった。むしろ20年末に起きた2つの問題は、情けない不祥事として印象に刻まれた。 

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