中国のコロナワクチン覇権
「医薬シルクロード」構想に飲まれる日本とアジア
神戸市議会議員・元国会議員政策秘書 岡田裕二
2021年1月15日号
「中国は新型コロナウイルスを利用して世界の覇権を掌握しようとしている」
米『ワシントンポスト』は20年11月、コロナウイルスワクチンの国際展開を進める中国をこのように糾弾した。とくに歴史的に米国と覇権を争ってきた地域で、その傾向は顕著だという。
問題の発端は、世界のリーダーであるべき米国が、中国依存を強める世界保健機関(WHO)との関係を悪化させ、かつ自国内のコロナ禍が悪化の一途を辿るなかで、当面の間は米国製ワクチンの大部分を自国で使わなければならない状況にあることだ。米国が世界のリーダーの座を降り、欧米の製薬会社が欧州周辺の既存の需要を満たすだけで手一杯の状態が続く限り、この問題は解決されない。
コロナワクチンの開発能力がない国にとっては、中国製ワクチンが命綱となる。それが顕著なのは東南アジ...
「中国は新型コロナウイルスを利用して世界の覇権を掌握しようとしている」
米『ワシントンポスト』は20年11月、コロナウイルスワクチンの国際展開を進める中国をこのように糾弾した。とくに歴史的に米国と覇権を争ってきた地域で、その傾向は顕著だという。
問題の発端は、世界のリーダーであるべき米国が、中国依存を強める世界保健機関(WHO)との関係を悪化させ、かつ自国内のコロナ禍が悪化の一途を辿るなかで、当面の間は米国製ワクチンの大部分を自国で使わなければならない状況にあることだ。米国が世界のリーダーの座を降り、欧米の製薬会社が欧州周辺の既存の需要を満たすだけで手一杯の状態が続く限り、この問題は解決されない。
コロナワクチンの開発能力がない国にとっては、中国製ワクチンが命綱となる。それが顕著なのは東南アジア
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