製薬企業の次世代経営戦略
ESGとSDGsの関係
SDGs(Sustainable Development Goals)とソーシャルコミュニケーションの体得 第4回
熊田梨恵
2021年1月15日号
【前回まで】企業にとってのSDGsは慈善事業ではなくビジネス創出のチャンスであり、ソーシャルコミュニケーションはその手段になると伝えてきた。それらを支えるビジネス概念のCSV(Creating Shared Value=共有価値の創造)とESG(環境・社会・ガバナンス)について解説する。
CSVは、米国の経済学者マイケル・ポーターらが11年の論文で提唱した、営利企業が社会のニーズに対応することで経済的価値と社会的価値をともに生み出すという概念。簡単に言うと、営利企業が本業を行いながら社会課題を解決して関係者と新しい価値を生み出して共有し、かつ利益も得ていくという考え方だ。現状で両立は難しいと思われているが、CSV先進企業ではダノンやネスレ、製薬企業であれば米ファイザーや英グラクソ・スミスクライン、デンマーク・ノボノルディスクなどが有名だ。大規模グローバル企業では企業の公...
【前回まで】企業にとってのSDGsは慈善事業ではなくビジネス創出のチャンスであり、ソーシャルコミュニケーションはその手段になると伝えてきた。それらを支えるビジネス概念のCSV(Creating Shared Value=共有価値の創造)とESG(環境・社会・ガバナンス)について解説する。
CSVは、米国の経済学者マイケル・ポーターらが11年の論文で提唱した、営利企業が社会のニーズに対応することで経済的価値と社会的価値をともに生み出すという概念。簡単に言うと、営利企業が本業を行いながら社会課題を解決して関係者と新しい価値を生み出して共有し、かつ利益も得ていくという考え方だ。現状で両立は難しいと思われているが、CSV先進企業ではダノンやネスレ、製薬企業であれば米ファイザーや英グラクソ・スミスクライン、デンマーク・ノボノルディスクなどが有名だ。大規模グローバル企業では企業の公益
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