田辺三菱製薬三菱ケミカルのヘルスケアを担う

激動の時代の製薬企業　その戦略と事業価値

方向軸はグループ戦略と一体

2021年1月15日号

田辺三菱製薬の大阪本社、３４０年を振り返る史料館を併設　創業が1678年と製薬事業で日本最古、世界でも2番目に古い歴史を持つ田辺製薬が三菱グループの製薬事業と合併し、田辺三菱製薬となったのが07年10月。これによって三菱ケミカルホールディングスが株式の56.4％を保有し、連結対象とした。さらに20年1月には三菱ケミカルHDが外部所有の残余株式をTOB（株式公開買付）によって取得し、100％子会社とした。TOB価格は時価に53％のプレミアムを上乗せした水準で、買収金額は約5000億円だった。　連結子会社として12年余を経てから完全子会社としグループ内に取り込んだ三菱ケミカルHD。長期的視点でヘルスケアを中核事業とする意思を明確にした。　三菱ケミカルグループは、17年に持続的成長を遂げていくための経営ビジョンとして「KAITEKI健康経営」を打... 田辺三菱製薬の大阪本社、３４０年を振り返る史料館を併設　創業が1678年と製薬事業で日本最古、世界でも2番目に古い歴史を持つ田辺製薬が三菱グループの製薬事業と合併し、田辺三菱製薬となったのが07年10月。これによって三菱ケミカルホールディングスが株式の56.4％を保有し、連結対象とした。さらに20年1月には三菱ケミカルHDが外部所有の残余株式をTOB（株式公開買付）によって取得し、100％子会社とした。TOB価格は時価に53％のプレミアムを上乗せした水準で、買収金額は約5000億円だった。　連結子会社として12年余を経てから完全子会社としグループ内に取り込んだ三菱ケミカルHD。長期的視点でヘルスケアを中核事業とする意思を明確にした。　三菱ケミカルグループは、17年に持続的成長を遂げていくための経営ビジョンとして「KAITEKI健康経営」を打ち

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