Dear Tomorrow 新しいヘルスケアマーケティング
医療資源分配の大きな転換期に何ができるか
第89回 コロナ禍で「AYA世代」がん治療への危機感増大
ジョージメイスン大学大学院(バージニア州)パブリックヘルス専攻 堀玲子
2021年1月15日号
限りある日本の医療資源が、新型コロナウイルス感染症の拡大という、新たな脅威に晒されている。昨年12月、驚きを持って伝えられたのが、大阪市立総合医療センターのAYA世代(思春期と30歳代までの若年成人)のがん専門病棟を新型コロナウイルス感染症に対応するため一時休止するというニュースだった。
AYA世代のがん患者は全国に2万人以上いると言われている。15〜39歳のこの世代の人口は1975年には360万人だったが、19年には240万人まで減少している。若い世代の人口が減少していく一方で、がんの診断を受ける人は年間2万人増えている状況だ。
大阪市立医療センターの「AYA世代専用病棟」は、18年4月、静岡がんセンターに次いで全国で2番目に開設され、約20人の専門スタッフで運営されていた。それが、専門チームの解散やそのケアを必要とする患者の強制的な移動といっ...
限りある日本の医療資源が、新型コロナウイルス感染症の拡大という、新たな脅威に晒されている。昨年12月、驚きを持って伝えられたのが、大阪市立総合医療センターのAYA世代(思春期と30歳代までの若年成人)のがん専門病棟を新型コロナウイルス感染症に対応するため一時休止するというニュースだった。
AYA世代のがん患者は全国に2万人以上いると言われている。15〜39歳のこの世代の人口は1975年には360万人だったが、19年には240万人まで減少している。若い世代の人口が減少していく一方で、がんの診断を受ける人は年間2万人増えている状況だ。
大阪市立医療センターの「AYA世代専用病棟」は、18年4月、静岡がんセンターに次いで全国で2番目に開設され、約20人の専門スタッフで運営されていた。それが、専門チームの解散やそのケアを必要とする患者の強制的な移動といった
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