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世界の医薬品業界

バイオシミラー急増で抗がん剤の伸びが鈍化

第166回

研ファーマ・ブレーン 永江研太郎

2021年1月15日号

 欧州ではバイオシミラーが登場すればブランド品が持つすべての適応で使用できる。そのため07年にエポエチンαのBSが登場して以来、ブランド品のパテントが切れたあとはBSが早期に登場し、市場を拡大してきた。  一方で米国の特許制度は複雑だ。米国でエポエチンαのブランド品「エポジェン」を販売しているアムジェンに別の特許があったため、最初のエポエチンBSがファイザーから登場したのは欧州より10年以上遅れ18年11月だった。ジョンソン・エンド・ジョンソンのレミケードBSは米国でそれより早く16年4月に登場しているが、J&Jが使用する医療機関に対し、「すべてブランド品を使う場合のみBSの価格に合わせて値引きする」という対抗策を講じ、BSの使用はなかなか拡大しなかった。米国では「エンブレル」「ヒュミラ」ともまだBSが発売されていない。  この米国の流れが変わ...  欧州ではバイオシミラーが登場すればブランド品が持つすべての適応で使用できる。そのため07年にエポエチンαのBSが登場して以来、ブランド品のパテントが切れたあとはBSが早期に登場し、市場を拡大してきた。  一方で米国の特許制度は複雑だ。米国でエポエチンαのブランド品「エポジェン」を販売しているアムジェンに別の特許があったため、最初のエポエチンBSがファイザーから登場したのは欧州より10年以上遅れ18年11月だった。ジョンソン・エンド・ジョンソンのレミケードBSは米国でそれより早く16年4月に登場しているが、J&Jが使用する医療機関に対し、「すべてブランド品を使う場合のみBSの価格に合わせて値引きする」という対抗策を講じ、BSの使用はなかなか拡大しなかった。米国では「エンブレル」「ヒュミラ」ともまだBSが発売されていない。  この米国の流れが変わっ

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