時流遡航
日々諸事遊考⑦
第247回 ─コロナウイルス・ワクチン開発問題についての考察②─
本田成親
2021年2月1日号
理化学研究所
従来なら、新型コロナウイルス対応の新ワクチンに象徴されるような新薬の創製を実現するまでには少なくとも5年程度の期間は必要となるものと考えられてきました。ところが近年は先進科学技術国での製薬技法は飛躍的に向上し、各種の新薬開発期間やその安全性確認過程が驚くほどに短縮されてきています。
その効力と安全性の程度には相対的な違いはあるにしろ、米英独仏ばかりでなく、中国やロシアでも新型コロナウイルス用ワクチン接種が始まっている事実そのものが、おのずからそんな状況を物語りもしています。そして、それら一連の創薬開発過程を支えているのが、ほかならぬ放射光解析技術やそれと連動する超高度なコンピュータ演算処理システムというわけなのです。
兵庫県佐用町にあるSPring―8やSACLAは世界屈指の大型放射光施設のひと...
理化学研究所
従来なら、新型コロナウイルス対応の新ワクチンに象徴されるような新薬の創製を実現するまでには少なくとも5年程度の期間は必要となるものと考えられてきました。ところが近年は先進科学技術国での製薬技法は飛躍的に向上し、各種の新薬開発期間やその安全性確認過程が驚くほどに短縮されてきています。
その効力と安全性の程度には相対的な違いはあるにしろ、米英独仏ばかりでなく、中国やロシアでも新型コロナウイルス用ワクチン接種が始まっている事実そのものが、おのずからそんな状況を物語りもしています。そして、それら一連の創薬開発過程を支えているのが、ほかならぬ放射光解析技術やそれと連動する超高度なコンピュータ演算処理システムというわけなのです。
兵庫県佐用町にあるSPring―8やSACLAは世界屈指の大型放射光施設のひとつ
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