医薬経済オンライン

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医薬品開発に本腰「製紙の雄」王子HD

まずは抗凝固薬をターゲット

2021年2月1日号

計画的に参入した王子HD  製紙業界最大手の王子ホールディングスが20年に「王子ファーマ」を設立し、医薬品開発に乗り出した。猫も杓子もヘルスケア事業に乗り出す時代、などと思ってはいけない。世界の主要な製紙会社で医薬品開発に乗り出している会社は皆無。王子HDが唯一なのだ。同社が取り組むのは木材の主要成分のひとつである「ヘミセルロース」を原料とする医薬品開発である。  しかも、20年11月末には希少疾患用治療薬の研究開発を行っているベンチャーのレクメドと資本業務提携を発表した。  レクメドは独ベーネ・ファーマケムから木質資源由来のポリ硫酸ペントサンナトリウム(PPS)を導入、ムコ多糖症や変形性膝関節症、HTLV―1関連脊髄症(HAM)などの希少疾患薬の研究開発を行っていることで知られている。PPSは王子HDがヘミセルロースから精製... 計画的に参入した王子HD  製紙業界最大手の王子ホールディングスが20年に「王子ファーマ」を設立し、医薬品開発に乗り出した。猫も杓子もヘルスケア事業に乗り出す時代、などと思ってはいけない。世界の主要な製紙会社で医薬品開発に乗り出している会社は皆無。王子HDが唯一なのだ。同社が取り組むのは木材の主要成分のひとつである「ヘミセルロース」を原料とする医薬品開発である。  しかも、20年11月末には希少疾患用治療薬の研究開発を行っているベンチャーのレクメドと資本業務提携を発表した。  レクメドは独ベーネ・ファーマケムから木質資源由来のポリ硫酸ペントサンナトリウム(PPS)を導入、ムコ多糖症や変形性膝関節症、HTLV―1関連脊髄症(HAM)などの希少疾患薬の研究開発を行っていることで知られている。PPSは王子HDがヘミセルロースから精製する

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