いまさら製薬支援の余計なお世話
ビジョンも政治の力も「張りぼて」なのか
2021年2月1日号
21年4月の薬価の中間年改定は、「対象範囲を極力絞り込んでほしい」という製薬業界の要望も虚しく、実質全面改定で決着した。もちろん企業ごとに影響度は異なるが、何を言っても無駄という敗北感が業界全体に漂っている。
後出しジャンケンの話ではあるが、「菅(義偉)首相の支持率が11月半ば頃から落ちていれば、ここまで強硬な改定はなかったのではないか」(中堅製薬企業幹部)と愚痴のひとつでもこぼしたい心中は理解できる。本誌1月1日号でも触れたように、中間年改定の対象品目が確定していないなか、製薬業界が縋った自民党の厚生労働関係議員はまるで役に立たなかった。製薬業界が関係の見直しを検討するのは当然である。
そんな冷たい視線を感じたのか、自民党の厚労関係議員が、国内の製薬産業を支援する新組織を立ち上げて、党の正式機関として...
21年4月の薬価の中間年改定は、「対象範囲を極力絞り込んでほしい」という製薬業界の要望も虚しく、実質全面改定で決着した。もちろん企業ごとに影響度は異なるが、何を言っても無駄という敗北感が業界全体に漂っている。
後出しジャンケンの話ではあるが、「菅(義偉)首相の支持率が11月半ば頃から落ちていれば、ここまで強硬な改定はなかったのではないか」(中堅製薬企業幹部)と愚痴のひとつでもこぼしたい心中は理解できる。本誌1月1日号でも触れたように、中間年改定の対象品目が確定していないなか、製薬業界が縋った自民党の厚生労働関係議員はまるで役に立たなかった。製薬業界が関係の見直しを検討するのは当然である。
そんな冷たい視線を感じたのか、自民党の厚労関係議員が、国内の製薬産業を支援する新組織を立ち上げて、党の正式機関として設置
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