医薬経済オンライン

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小林化工は「復活」できるか

親会社オリックスの選択肢は限られている

㈱薬新 井高恭彦

2021年2月1日号

 抗真菌剤「イトラコナゾール」の製造過程で睡眠剤リルマザホン成分を混入させ、服用患者に重篤な健康被害をもたらした問題で、小林化工に大改革のメスが入る。  問題が発覚したのは20年12月初旬。オリックスが買収(同年1月)して1年に満たない。買収額は推定数百億円だが、今後工場の生産体制改善、健康被害者への補償、製品回収費用などに係る小林化工の側面支援で、オリックスの負担も膨らむ可能性がある。  15年に発覚した化学及血清療法研究所(化血研)の不正製造問題では厚労相が「もはやこのままの組織で製造販売の再開はない」と判断、「政治案件」として譲渡先を探し、18年7月、Meiji Seikaファルマ傘下のKMバイオロジクスが事業承継した。  今回の小林化工の問題解決に行政がどこまで介入するか1月末時点では不明だが、仮にオリックス傘下のままな...  抗真菌剤「イトラコナゾール」の製造過程で睡眠剤リルマザホン成分を混入させ、服用患者に重篤な健康被害をもたらした問題で、小林化工に大改革のメスが入る。  問題が発覚したのは20年12月初旬。オリックスが買収(同年1月)して1年に満たない。買収額は推定数百億円だが、今後工場の生産体制改善、健康被害者への補償、製品回収費用などに係る小林化工の側面支援で、オリックスの負担も膨らむ可能性がある。  15年に発覚した化学及血清療法研究所(化血研)の不正製造問題では厚労相が「もはやこのままの組織で製造販売の再開はない」と判断、「政治案件」として譲渡先を探し、18年7月、Meiji Seikaファルマ傘下のKMバイオロジクスが事業承継した。  今回の小林化工の問題解決に行政がどこまで介入するか1月末時点では不明だが、仮にオリックス傘下のままなら改

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