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間違いだらけのHTA

米ICER「エビデンスなき値上げ」レポート

第67回

横浜市立大学医学群健康社会医学ユニット東京大学大学院薬学系研究科医薬政策学 五十嵐中

2021年2月1日号

ボストンのICER  米国の非営利団体「臨床経済評価研究所」(ICER組織)が20年12月22日、「Unsupported Price Increase (エビデンスなき価格上昇)Report」と題したレポートを発表した。18~19年の1年間で値上がりした薬剤のうち、費用増加の総額が大きかった10品目について、値上げをサポート「し得る」新しい臨床的エビデンスがあったか否かをレビューしたものである。今回はこの内容を紹介したい。  ICER組織のレポートは、これまでも「ゾルゲンスマ」(一般名=オナセムノゲンアベパルボベク)や「ベクルリー」(レムデシビル)を紹介してきた。これら個別の薬剤のレポートは、費用対効果評価の結果とともに、いくつかの基準値を当てはめた場合のベンチマーク価格(増分費用効果比が一定の値になる薬剤費)を提示している。今回のレポートは、ICER組織自体も注意喚起... ボストンのICER  米国の非営利団体「臨床経済評価研究所」(ICER組織)が20年12月22日、「Unsupported Price Increase (エビデンスなき価格上昇)Report」と題したレポートを発表した。18~19年の1年間で値上がりした薬剤のうち、費用増加の総額が大きかった10品目について、値上げをサポート「し得る」新しい臨床的エビデンスがあったか否かをレビューしたものである。今回はこの内容を紹介したい。  ICER組織のレポートは、これまでも「ゾルゲンスマ」(一般名=オナセムノゲンアベパルボベク)や「ベクルリー」(レムデシビル)を紹介してきた。これら個別の薬剤のレポートは、費用対効果評価の結果とともに、いくつかの基準値を当てはめた場合のベンチマーク価格(増分費用効果比が一定の値になる薬剤費)を提示している。今回のレポートは、ICER組織自体も注意喚起して

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