話題の焦点
「飛び恥」の時代
2021年2月1日号
いま、欧州では、列車で行ける距離を飛行機で、というのは恥ずべき行為と見られてしまう。運賃の高い、安いの問題ではない。 飛行機が膨大なCO2を排出するからであり、「気候非常事態」をオックスフォード大学出版局が19年の象徴言葉に選ぶほど環境問題には思いのほかシビアだ。“飛び恥”ブームのきっかけとなったのは、温暖化対策を訴えているスウェーデンの高校生、グレタ・トゥンベリさん(18歳)だ。 彼女がこだわるのは移動手段で、温室効果ガスを多く排出する飛行機は極力使用しない。ニューヨークでのサミット参加はヨットを利用している。地球上で排出されているCO2の2%は飛行機由来で、鉄道の5倍を占める。 航空業界は早急に大改革が求められているが、当面環境負荷の低いジェット燃料や低燃費の機材開発が重要だ。22年からの欧州・日本路線は使用済みの食用植物油からのバイオ燃料の利用...
いま、欧州では、列車で行ける距離を飛行機で、というのは恥ずべき行為と見られてしまう。運賃の高い、安いの問題ではない。 飛行機が膨大なCO2を排出するからであり、「気候非常事態」をオックスフォード大学出版局が19年の象徴言葉に選ぶほど環境問題には思いのほかシビアだ。“飛び恥”ブームのきっかけとなったのは、温暖化対策を訴えているスウェーデンの高校生、グレタ・トゥンベリさん(18歳)だ。 彼女がこだわるのは移動手段で、温室効果ガスを多く排出する飛行機は極力使用しない。ニューヨークでのサミット参加はヨットを利用している。地球上で排出されているCO2の2%は飛行機由来で、鉄道の5倍を占める。 航空業界は早急に大改革が求められているが、当面環境負荷の低いジェット燃料や低燃費の機材開発が重要だ。22年からの欧州・日本路線は使用済みの食用植物油からのバイオ燃料の利用を決
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