読む医療ー医者が書いた本の斜め読みー
診療ガイドラインは有効だ
第163回
大西一幸
2021年2月15日号
わたしたちはどんな医療が欲しいのか?ミヒャエル・デ・リッダー翻訳:島田宗洋/ヴォルフガング・R・アーデ
教文館2020年9月刊
最近の若い人の不満や悩み事を見聞するなかで、明らかに昔と違うなと思わされるのは、「付き合いの難しさ」に関する訴えが増えたことだ。オフタイムに飲み会などに付き合わされることを、不快に、苦痛に思う人が多い。昔から一定数いて、現在はそれを表明する場所が格段に増えたということかもしれないのだが、その「嫌だ」という思いと、なぜ嫌かの理由はほぼ正論だと思う。オフタイムに嫌なことに付き合わされる道理はないし、自由に振舞うことを批判される理由もない。
今回の読書は正論に溢れている本。「いや、でも」という反論が切り出しにくい。そればかりか、いくつかの主張に関しては反論は受け付けない旨の宣言もしている。著者は...
わたしたちはどんな医療が欲しいのか?ミヒャエル・デ・リッダー翻訳:島田宗洋/ヴォルフガング・R・アーデ
教文館2020年9月刊
最近の若い人の不満や悩み事を見聞するなかで、明らかに昔と違うなと思わされるのは、「付き合いの難しさ」に関する訴えが増えたことだ。オフタイムに飲み会などに付き合わされることを、不快に、苦痛に思う人が多い。昔から一定数いて、現在はそれを表明する場所が格段に増えたということかもしれないのだが、その「嫌だ」という思いと、なぜ嫌かの理由はほぼ正論だと思う。オフタイムに嫌なことに付き合わされる道理はないし、自由に振舞うことを批判される理由もない。
今回の読書は正論に溢れている本。「いや、でも」という反論が切り出しにくい。そればかりか、いくつかの主張に関しては反論は受け付けない旨の宣言もしている。著者は自分
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