日医工の戦略的な「連続回収」 | 医薬経済オンライン

日医工の戦略的な「連続回収」

すべては高山工場の買収交渉から始まった

㈱薬新　井高恭彦

2021年2月15日号

　日医工が武田テバから譲受した高山工場（現日医工岐阜工場）　日医工は2月1日、武田テバファーマが保有していた高山工場（岐阜県高山市）と486品目に及ぶ後発品事業を予定どおり引き継いだ。　高山工場は敷地面積11万9000平方メートル、年間生産能力40億錠（一般固形剤）を誇る大工場。日医工の取り扱い製品は約1200品目から約1700品目に増える。しかしながら同社は昨年4月以降、製品回収を五月雨式に繰り返し、今年1月末までで件数は計7回、品目数は計70を超えている。「また回収か。いったい日医工はどうなっているんだ」　取引先医療機関、薬局、医薬品卸から抗議の声が殺到している。　そんな最中での事業買収である。　日医工が発した同日付のニュースリリースは昨年7月の発表どおり譲受が無事完了したことを淡々... 　日医工が武田テバから譲受した高山工場（現日医工岐阜工場）　日医工は2月1日、武田テバファーマが保有していた高山工場（岐阜県高山市）と486品目に及ぶ後発品事業を予定どおり引き継いだ。　高山工場は敷地面積11万9000平方メートル、年間生産能力40億錠（一般固形剤）を誇る大工場。日医工の取り扱い製品は約1200品目から約1700品目に増える。しかしながら同社は昨年4月以降、製品回収を五月雨式に繰り返し、今年1月末までで件数は計7回、品目数は計70を超えている。「また回収か。いったい日医工はどうなっているんだ」　取引先医療機関、薬局、医薬品卸から抗議の声が殺到している。　そんな最中での事業買収である。　日医工が発した同日付のニュースリリースは昨年7月の発表どおり譲受が無事完了したことを淡々と

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