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眺望 医薬街道

コロナ重症化リスク判定に強い味方

近藤正觀

2021年2月15日号

 2月3日の中央社会保険医療協議会総会で、新型コロナウイルス感染症の中等症Ⅰ以下の患者を対象に、重症化リスクの判定補助となる体外診断用薬「HISCLIFN―λ(ラムダ)3試薬」(シスメックス)が保険収載された。中医協では診療側と支払側の双方から積極的な活用に期待する声が上がった。 「HISCLIFN―λ3試薬」は、新型コロナウイルス感染症の重症化マーカーとしては初の体外診断用薬で、入院が決定している患者または総合病院の外来患者で、重症化と関連する基礎疾患を有する場合など、重症化リスクの評価が必要な場合に医師の判断で実施されるものだ。  重症化リスクの判定補助に使用された臨床例は22例で、決して多くはない。22例の検査中、陽性(重症化)となったのは10例だったが、最終的に重症度中等症Ⅱ以上だったのが8例、中等症Ⅰ以下が2例となり、中等症Ⅱ以上に至る的中...  2月3日の中央社会保険医療協議会総会で、新型コロナウイルス感染症の中等症Ⅰ以下の患者を対象に、重症化リスクの判定補助となる体外診断用薬「HISCLIFN―λ(ラムダ)3試薬」(シスメックス)が保険収載された。中医協では診療側と支払側の双方から積極的な活用に期待する声が上がった。 「HISCLIFN―λ3試薬」は、新型コロナウイルス感染症の重症化マーカーとしては初の体外診断用薬で、入院が決定している患者または総合病院の外来患者で、重症化と関連する基礎疾患を有する場合など、重症化リスクの評価が必要な場合に医師の判断で実施されるものだ。  重症化リスクの判定補助に使用された臨床例は22例で、決して多くはない。22例の検査中、陽性(重症化)となったのは10例だったが、最終的に重症度中等症Ⅱ以上だったのが8例、中等症Ⅰ以下が2例となり、中等症Ⅱ以上に至る的中率は

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