技術革新と製薬企業の明日
再生医療「第3世代」の主役 20年間の結晶「DSP―3077」
第125回
宮田総研代表取締役 宮田満
2021年2月15日号
大日本住友製薬が製造したiPS細胞由来網膜(丸い部分)
1月29日、なかなか黒字転換しないジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(J-TEC)に業を煮やした富士フイルムホールディングスは、J-TECの株式50.1%を帝人に約170億円で売却、受託細胞製造と培地などの再生医療支援事業に集中する。再生医療の業界団体「再生医療イノベーションフォーラム」の理事長ポストを握り、日本の再生医療産業化のエンジンだった富士フイルムHDは、自社でのパイプライン開発を放棄、十八番のモノづくり、つまり再生医療の裏方に引きこもった。
「日本の再生医療は大丈夫か」との声も聞こえてくる事案だが、その背景には再生医療産業化の主役交代があった。大日本住友製薬やアステラス製薬、武田薬品など近年、再生医療に本格参入したプロの製薬企業に主役を譲る時代に変わったのだ。...
大日本住友製薬が製造したiPS細胞由来網膜(丸い部分)
1月29日、なかなか黒字転換しないジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(J-TEC)に業を煮やした富士フイルムホールディングスは、J-TECの株式50.1%を帝人に約170億円で売却、受託細胞製造と培地などの再生医療支援事業に集中する。再生医療の業界団体「再生医療イノベーションフォーラム」の理事長ポストを握り、日本の再生医療産業化のエンジンだった富士フイルムHDは、自社でのパイプライン開発を放棄、十八番のモノづくり、つまり再生医療の裏方に引きこもった。
「日本の再生医療は大丈夫か」との声も聞こえてくる事案だが、その背景には再生医療産業化の主役交代があった。大日本住友製薬やアステラス製薬、武田薬品など近年、再生医療に本格参入したプロの製薬企業に主役を譲る時代に変わったのだ。再
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