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医工連携

アルファ線薬をオール阪大で開発

医工連携の実践者39 深瀬浩一 大阪大学教授

2021年3月1日号

 特定の元素(核種)が崩壊する際に放出されるアルファ線(ヘリウムの原子核)は、細胞数個分の飛程しかない一方で、当たれば細胞殺傷力が強いため、がん細胞だけに当てられれば、効果が高くて副作用は少ない治療法になると考えられている。言葉を換えると、アルファ線を出す核種を、がんにだけ到達させれば、効果的な治療法となり得る。治療に使えそうな核種は現在10種類知られている。  20年12月、大阪大学の放射線科学基盤機構放射線科学部門を中心とする研究チームが、『Cancer Science』誌に、アスタチン標識アルファメチルチロシン(At―AAMT)なる新たなアルファ線治療薬の開発に成功した、と発表した。  アルファメチルチロシンは、がん細胞が特異的に発現しているアミノ酸トランスポーターLAT1を通じてのみ細胞内に取り込まれる性質があり、それと半減...  特定の元素(核種)が崩壊する際に放出されるアルファ線(ヘリウムの原子核)は、細胞数個分の飛程しかない一方で、当たれば細胞殺傷力が強いため、がん細胞だけに当てられれば、効果が高くて副作用は少ない治療法になると考えられている。言葉を換えると、アルファ線を出す核種を、がんにだけ到達させれば、効果的な治療法となり得る。治療に使えそうな核種は現在10種類知られている。  20年12月、大阪大学の放射線科学基盤機構放射線科学部門を中心とする研究チームが、『Cancer Science』誌に、アスタチン標識アルファメチルチロシン(At―AAMT)なる新たなアルファ線治療薬の開発に成功した、と発表した。  アルファメチルチロシンは、がん細胞が特異的に発現しているアミノ酸トランスポーターLAT1を通じてのみ細胞内に取り込まれる性質があり、それと半減期7.

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