医薬経済オンライン

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国内医療に押し寄せるDXの波

もう後戻りはない、オンライン診療の「全面解禁」

㈱薬新 井高恭彦

2021年3月1日号

 新型コロナウイルスの感染拡大で医療機関や薬局から患者の足が遠のき、オンライン診察、服薬指導が脚光を浴びるようになった。  診療報酬、調剤報酬上の点数も設定され、新型コロナ禍の時限的、特例的な措置として平時には認められていない初診でもオンライン対応が可能になった。ITリテラシーが高い医療機関、薬局はすでに実施体制を整備している。件数はまだ少ないが実際に利用し、利便性を実感した患者もいる。政府にとっては問題がないことを確認する〝実証研究〟になっている。  デジタルトランスフォーメーション(DX)の大波が日本の医療に押し寄せようとしている。  日本でオンライン診療が議論されるようになったのは90年代後半だ。ちょうどその頃、パソコン画面などを通じて患者を診る遠隔診療(オンライン診療とほぼ同義)が技術的に可能になり、法...  新型コロナウイルスの感染拡大で医療機関や薬局から患者の足が遠のき、オンライン診察、服薬指導が脚光を浴びるようになった。  診療報酬、調剤報酬上の点数も設定され、新型コロナ禍の時限的、特例的な措置として平時には認められていない初診でもオンライン対応が可能になった。ITリテラシーが高い医療機関、薬局はすでに実施体制を整備している。件数はまだ少ないが実際に利用し、利便性を実感した患者もいる。政府にとっては問題がないことを確認する〝実証研究〟になっている。  デジタルトランスフォーメーション(DX)の大波が日本の医療に押し寄せようとしている。  日本でオンライン診療が議論されるようになったのは90年代後半だ。ちょうどその頃、パソコン画面などを通じて患者を診る遠隔診療(オンライン診療とほぼ同義)が技術的に可能になり、法的

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