医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

間違いだらけのHTA

コロナワクチンの費用対効果評価

第68回

横浜市立大学医学群健康社会医学ユニット東京大学大学院薬学系研究科医薬政策学 五十嵐中

2021年3月1日号

 諸外国からやや後れを取ったものの、日本でも新型コロナウイルス感染症のワクチンとしてファイザーの「コミナティ」が承認され、接種が始まった。最も接種率が高いイスラエルからは、実臨床のデータを用いた効果推計の結果がすでに複数報告されている。  2月21日にイスラエル保健省が公表した解析結果では、接種者(接種後14日以上経過)と非接種者を年齢・日付その他で調整して比較した推計で、「全罹患者」「発熱・呼吸器症状あり」「入院」「重症化」「死亡」すべての評価項目で95%以上の減少が見られた。  日本の接種優先順位は、まず医療従事者、ついで高齢者、そして基礎疾患あり、もしくは高齢者施設の従事者となっている。海外では、施設スタッフの優先順位が高く、また高齢者のなかでも「より高齢・基礎疾患ありの人を優先」として傾斜をつける国が多い。 ...  諸外国からやや後れを取ったものの、日本でも新型コロナウイルス感染症のワクチンとしてファイザーの「コミナティ」が承認され、接種が始まった。最も接種率が高いイスラエルからは、実臨床のデータを用いた効果推計の結果がすでに複数報告されている。  2月21日にイスラエル保健省が公表した解析結果では、接種者(接種後14日以上経過)と非接種者を年齢・日付その他で調整して比較した推計で、「全罹患者」「発熱・呼吸器症状あり」「入院」「重症化」「死亡」すべての評価項目で95%以上の減少が見られた。  日本の接種優先順位は、まず医療従事者、ついで高齢者、そして基礎疾患あり、もしくは高齢者施設の従事者となっている。海外では、施設スタッフの優先順位が高く、また高齢者のなかでも「より高齢・基礎疾患ありの人を優先」として傾斜をつける国が多い。

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence