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コロナワクチン特例承認の報告書を読む

第36回

医療ガバナンス研究所医師  谷本哲也

2021年3月1日号

 2月14日、新型コロナウイルスワクチン「コミナティ筋注」(一般名=トジナメラン)が特例承認され、国立病院機構の医療従事者らを対象とする先行接種が始まった。ファイザーが申請したのは昨年12月18日なので、2ヵ月足らずの承認審査期間となる。  昨春のパンデミック発生当初は迅速なワクチン開発には懐疑的な論調が多かったが、予想以上の有効性が示され、望外の順調さで進んでいると言えるだろう。私もすでに接種希望を提出し、ワクチンの順番が回ってくるのを待っている段階だ。  コミナティの21年の売上げは、世界で1兆5000億円あまりに上るとも予測されている。ローマ法皇やエリザベス女王、バイデン大統領などのセレブリティもコミナティの接種を受けたことが報道されており、接種実績を着々と積み上げている。予想外の副反応でも出てこない限り、初のメッセンジャー...  2月14日、新型コロナウイルスワクチン「コミナティ筋注」(一般名=トジナメラン)が特例承認され、国立病院機構の医療従事者らを対象とする先行接種が始まった。ファイザーが申請したのは昨年12月18日なので、2ヵ月足らずの承認審査期間となる。  昨春のパンデミック発生当初は迅速なワクチン開発には懐疑的な論調が多かったが、予想以上の有効性が示され、望外の順調さで進んでいると言えるだろう。私もすでに接種希望を提出し、ワクチンの順番が回ってくるのを待っている段階だ。  コミナティの21年の売上げは、世界で1兆5000億円あまりに上るとも予測されている。ローマ法皇やエリザベス女王、バイデン大統領などのセレブリティもコミナティの接種を受けたことが報道されており、接種実績を着々と積み上げている。予想外の副反応でも出てこない限り、初のメッセンジャーRNA

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