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「官製産業ビジョン」に過度な期待は禁物

2021年3月1日号

 厚生労働省医政局経済課が8年ぶりに「製薬産業ビジョン」を策定するという。薬価改定が毎年になり厳しい環境変化に直面する製薬企業のためと、少々理解に苦しむ理屈をつけている。  製薬産業を所管する厚労省として、産業育成の一環として「産業ビジョン」を提示するのは大事な仕事のひとつらしいが、製薬業界側はこれを希望しているのだろうか。毎年改定を阻止できなかったことへの経済課長の「お詫び」として産業ビジョンを策定してもらっても、業界は嬉しくはない。  はっきり言って産業ビジョンは「画餅」に過ぎない。それは過去の産業ビジョンを見れば容易に理解できる。  産業ビジョンが厚労省の手によって策定されたのは02年である。それ以前にも「製薬産業政策懇談会」のような組織で、産業政策やビジョンは論じられてきたが、このタイトルでまとめた...  厚生労働省医政局経済課が8年ぶりに「製薬産業ビジョン」を策定するという。薬価改定が毎年になり厳しい環境変化に直面する製薬企業のためと、少々理解に苦しむ理屈をつけている。  製薬産業を所管する厚労省として、産業育成の一環として「産業ビジョン」を提示するのは大事な仕事のひとつらしいが、製薬業界側はこれを希望しているのだろうか。毎年改定を阻止できなかったことへの経済課長の「お詫び」として産業ビジョンを策定してもらっても、業界は嬉しくはない。  はっきり言って産業ビジョンは「画餅」に過ぎない。それは過去の産業ビジョンを見れば容易に理解できる。  産業ビジョンが厚労省の手によって策定されたのは02年である。それ以前にも「製薬産業政策懇談会」のような組織で、産業政策やビジョンは論じられてきたが、このタイトルでまとめたのは

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