財界論
「経団連会長」のうま味とは(下)
第6回
茨城大学名誉教授 古賀純一郎
2021年3月15日号
財界総理とおだてられ本人は気分がいい、名誉欲もくすぐられるだろう。だが、うま味は皆無。カネばかりかかる。「一将功成りて万骨枯る」が実態とシニカルに見る向きもある。
大物政治家との仲が深まればゴルフや料亭での接待へと向かう。3度の飯よりゴルフ好きの安倍晋三前首相は正月の三が日に経団連の御手洗冨士夫元会長、榊原定征前会長らと首相お気に入りの神奈川県茅ケ崎市の名門スリーハンドレッドクラブでのプレーが定番となっていた。グリーンフィーだけで国内最高水準というからコストは推して知るべしだ。
懇談は“経営の神様”故松下幸之助翁などが愛した吉兆など最高級料亭の利用が少なくない。座るだけで1人ウン万円だから交際費もバカにならない。
水面下で密かに進めることもある一方で財界活動は情報戦でもある。黙っていては、主張は実現しな...
財界総理とおだてられ本人は気分がいい、名誉欲もくすぐられるだろう。だが、うま味は皆無。カネばかりかかる。「一将功成りて万骨枯る」が実態とシニカルに見る向きもある。
大物政治家との仲が深まればゴルフや料亭での接待へと向かう。3度の飯よりゴルフ好きの安倍晋三前首相は正月の三が日に経団連の御手洗冨士夫元会長、榊原定征前会長らと首相お気に入りの神奈川県茅ケ崎市の名門スリーハンドレッドクラブでのプレーが定番となっていた。グリーンフィーだけで国内最高水準というからコストは推して知るべしだ。
懇談は“経営の神様”故松下幸之助翁などが愛した吉兆など最高級料亭の利用が少なくない。座るだけで1人ウン万円だから交際費もバカにならない。
水面下で密かに進めることもある一方で財界活動は情報戦でもある。黙っていては、主張は実現しない。
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