医薬経済オンライン

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Dear Tomorrow 新しいヘルスケアマーケティング

医療関係者によるクラウドファンディング

第91回 医師主導治験の資金集めに活用も

ジョージメイスン大学大学院(バージニア州)パブリックヘルス専攻  堀玲子

2021年3月15日号

 京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥所長は、いくつかのマラソン大会での完走を宣言することで、研究への寄付を呼び掛けていた。山中氏が集めた寄付の多くは研究者の人件費だということで、日本で有数の研究所でも有期雇用の割合は高く、その人件費確保も困難を極めているということがわかる。ただ最近は、マラソン大会も中止や延期が相次ぎ、山中氏の雄姿を見ることもできない。  昨今、医療機関自身や医師主導治験における治験資金をクラウドファンディングで集める方法が認知されてきている。ただし、広告やメディアで大々的に伝えることができない分、苦労も多い。とくに小児科は民間や製薬企業から資金を確保することが難しい診療科のひとつである。  そもそも子どもに使われる薬剤は少ないし、製薬企業にとってもあまりメリットのない分野だ。小児科は遺伝性の希少疾患も...  京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥所長は、いくつかのマラソン大会での完走を宣言することで、研究への寄付を呼び掛けていた。山中氏が集めた寄付の多くは研究者の人件費だということで、日本で有数の研究所でも有期雇用の割合は高く、その人件費確保も困難を極めているということがわかる。ただ最近は、マラソン大会も中止や延期が相次ぎ、山中氏の雄姿を見ることもできない。  昨今、医療機関自身や医師主導治験における治験資金をクラウドファンディングで集める方法が認知されてきている。ただし、広告やメディアで大々的に伝えることができない分、苦労も多い。とくに小児科は民間や製薬企業から資金を確保することが難しい診療科のひとつである。  そもそも子どもに使われる薬剤は少ないし、製薬企業にとってもあまりメリットのない分野だ。小児科は遺伝性の希少疾患も多

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