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技術革新と製薬企業の明日

ワクチン接種の現状を冷静に見よ

第126回 副反応より心配な日本の体制

宮田総研代表取締役 宮田満

2021年3月15日号

 日本でもようやく2月17日から新型コロナウイルスのワクチン接種が始まった。  日本政府の新型コロナワクチンの調達契約は他国に比べて、20年中に遜色なく進められた。しかし、順調だったのはここまで。実際、治験にこだわる日本の厚生労働省の融通の利かない制度(従来はワクチン製造承認申請から認可まで1年半)と政治家のリーダーシップの不足、そして電子化が遅れた国と地方自治体の保健行政システムが祟り、現在、人口あたりの新型コロナワクチン接種率は他国に大きく出遅れた。  米ジョンズ・ホプキンス大学のコロナウイルス・リソース・センターの調査では、3月9日現在、国民のワクチン接種率(2回接種)は世界85番目である。確かに欧米に比べて、感染者数が1ケタ以上少ないため、国民の危機感が薄いという事情はある。  しかし、同じように感染者数が少...  日本でもようやく2月17日から新型コロナウイルスのワクチン接種が始まった。  日本政府の新型コロナワクチンの調達契約は他国に比べて、20年中に遜色なく進められた。しかし、順調だったのはここまで。実際、治験にこだわる日本の厚生労働省の融通の利かない制度(従来はワクチン製造承認申請から認可まで1年半)と政治家のリーダーシップの不足、そして電子化が遅れた国と地方自治体の保健行政システムが祟り、現在、人口あたりの新型コロナワクチン接種率は他国に大きく出遅れた。  米ジョンズ・ホプキンス大学のコロナウイルス・リソース・センターの調査では、3月9日現在、国民のワクチン接種率(2回接種)は世界85番目である。確かに欧米に比べて、感染者数が1ケタ以上少ないため、国民の危機感が薄いという事情はある。  しかし、同じように感染者数が少な

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