世界の医薬品業界
急拡大が続く免疫腫瘍薬市場
第168回
研ファーマ・ブレーン 永江研太郎
2021年3月15日号
20年の日本の大型医薬品は薬価ベースで抗PD1抗体の免疫腫瘍薬である「キイトルーダ」と「オプジーボ」が1位、2位となったことが報じられている。今回は拡大が続く世界の抗PD1/L1抗体の免疫腫瘍薬市場について中国メーカーの製品を含めてまとめた。
図1は売上げが公表されているすべての抗PD1/L1抗体の市場推移で、中国だけで販売されている中国のメーカー創製の抗PD1抗体4製品のうち3製品を含めた数字。この市場は14年終わりに米国で米メルク(MSD)のキイトルーダとブリストルマイヤーズスクイブのオプジーボが悪性黒色腫の適応で登場し、15年に日本で小野薬品のオプジーボが加わって実質的に競争が始まった。
16年には最初の抗PDL1抗体であるロシュの「テセントリク」、17年にアストラゼネカの「イミフィンジ」が加わって以降、市場は急拡大している。17...
20年の日本の大型医薬品は薬価ベースで抗PD1抗体の免疫腫瘍薬である「キイトルーダ」と「オプジーボ」が1位、2位となったことが報じられている。今回は拡大が続く世界の抗PD1/L1抗体の免疫腫瘍薬市場について中国メーカーの製品を含めてまとめた。
図1は売上げが公表されているすべての抗PD1/L1抗体の市場推移で、中国だけで販売されている中国のメーカー創製の抗PD1抗体4製品のうち3製品を含めた数字。この市場は14年終わりに米国で米メルク(MSD)のキイトルーダとブリストルマイヤーズスクイブのオプジーボが悪性黒色腫の適応で登場し、15年に日本で小野薬品のオプジーボが加わって実質的に競争が始まった。
16年には最初の抗PDL1抗体であるロシュの「テセントリク」、17年にアストラゼネカの「イミフィンジ」が加わって以降、市場は急拡大している。17年
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