躍動するヘルスデータサイエンス
患者の「ストーリー」をデータにする
第15回 女性の抱える背景によって後悔は違うのか
独立行政法人国立病院機構東京医療センター 政策医療企画研究部 臨床疫学研究室 研究員 丹野清美
2021年3月15日号
「日本の女性だって、いろんな環境や都合を考えて意思決定してるんだ」という考えをもとに、女性生殖器系の良性疾患患者を対象として3つの仮説を立て、2段階の分析手法を用いて検証を行うことにした(図)。
今回の分析は、患者への質問紙調査で得たデータだけでなく、電子カルテデータやDPCデータといった院内格納情報から抽出したデータの双方から得る必要があった。これらのデータを使用することから、A病院の倫理審査による承認を得たのちに、データ収集及び分析を実施した。
質問紙対象患者には、調査の主旨を説明したうえで、協力は任意であること、調査参加に拒否した場合においても不利益がないこと、匿名性の確保を書面で伝え、質問紙に添付した同意書への記入をもって同意と見做した。質問紙は無記名にし、さらにA病院内の患者の電子カルテデータを...
「日本の女性だって、いろんな環境や都合を考えて意思決定してるんだ」という考えをもとに、女性生殖器系の良性疾患患者を対象として3つの仮説を立て、2段階の分析手法を用いて検証を行うことにした(図)。
今回の分析は、患者への質問紙調査で得たデータだけでなく、電子カルテデータやDPCデータといった院内格納情報から抽出したデータの双方から得る必要があった。これらのデータを使用することから、A病院の倫理審査による承認を得たのちに、データ収集及び分析を実施した。
質問紙対象患者には、調査の主旨を説明したうえで、協力は任意であること、調査参加に拒否した場合においても不利益がないこと、匿名性の確保を書面で伝え、質問紙に添付した同意書への記入をもって同意と見做した。質問紙は無記名にし、さらにA病院内の患者の電子カルテデータを抽出
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