「株主圧勝」で再出発するラクオリア

戦略・戦術とも用意周到、旧経営陣になす術なし

2021年4月1日号

「歴史的瞬間」と叫ぶ株主もいれば、「これこそイノベーション」と言う人もいる。3月25日に開かれたラクオリア創薬（東証ジャスダック）の株主総会だ。　3月15日号でも紹介したが、同社では10.4％の株を保有する筆頭株主の柿沼佑一氏が「いままで毎年、黒字になると強調し続けながら、決算では赤字続き。経営ガバナンスがなっていない」と、役員交代を求める株主提案を行った。株主提案の骨子は、谷直樹社長の退任を求め、元同社財務部長の武内博文氏を社長に推すとともに、監査役等委員取締役に柿沼氏を含む新役員の選任を求める内容だ。柿沼氏によれば「谷氏のワンマン経営に不信感を抱いていたところに、多くの個人株主から何とかしてほしいという声に推されて」決起したそうだが、株主提案に慌てたラクオリア創薬側は谷社長の退任、顧問就任を含む会社側役員選任の議案を... 「歴史的瞬間」と叫ぶ株主もいれば、「これこそイノベーション」と言う人もいる。3月25日に開かれたラクオリア創薬（東証ジャスダック）の株主総会だ。　3月15日号でも紹介したが、同社では10.4％の株を保有する筆頭株主の柿沼佑一氏が「いままで毎年、黒字になると強調し続けながら、決算では赤字続き。経営ガバナンスがなっていない」と、役員交代を求める株主提案を行った。株主提案の骨子は、谷直樹社長の退任を求め、元同社財務部長の武内博文氏を社長に推すとともに、監査役等委員取締役に柿沼氏を含む新役員の選任を求める内容だ。柿沼氏によれば「谷氏のワンマン経営に不信感を抱いていたところに、多くの個人株主から何とかしてほしいという声に推されて」決起したそうだが、株主提案に慌てたラクオリア創薬側は谷社長の退任、顧問就任を含む会社側役員選任の議案を説明

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