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2021年4月1日号

難治のKRAS変異がん、新薬開発に進捗  KRAS遺伝子の変異による難治がんはさまざまな臓器で発現する。膵臓がんの95%、肺がんの20%程度がKRAS変異陽性だと推測されている。KRAS遺伝子に変異が起こるとEGFとEGFRの結合がなくとも細胞増殖のシグナルが発信され、がん細胞の増殖が際限なく続くことになる。この遺伝子変異を直接標的とする薬剤は長く開発が困難とされ成功してこなかった。しかし近年、このKRAS遺伝子変異に対する新薬研究は目覚しい成果を挙げている。  米アムジェンが開発中の「ソトラシブ」は第Ⅱ相試験で高い有効性を確認、米国で優先審査指定を受けている。治験はKRASG12C変異陽性局所進行性もしくは転移性非小細胞肺がんで、過去に少なくとも1回以上全身療法を受けた患者126人が被験者となった。その結果、同薬群の奏効率は37.1%、疾患コントロール率は80.6... 難治のKRAS変異がん、新薬開発に進捗  KRAS遺伝子の変異による難治がんはさまざまな臓器で発現する。膵臓がんの95%、肺がんの20%程度がKRAS変異陽性だと推測されている。KRAS遺伝子に変異が起こるとEGFとEGFRの結合がなくとも細胞増殖のシグナルが発信され、がん細胞の増殖が際限なく続くことになる。この遺伝子変異を直接標的とする薬剤は長く開発が困難とされ成功してこなかった。しかし近年、このKRAS遺伝子変異に対する新薬研究は目覚しい成果を挙げている。  米アムジェンが開発中の「ソトラシブ」は第Ⅱ相試験で高い有効性を確認、米国で優先審査指定を受けている。治験はKRASG12C変異陽性局所進行性もしくは転移性非小細胞肺がんで、過去に少なくとも1回以上全身療法を受けた患者126人が被験者となった。その結果、同薬群の奏効率は37.1%、疾患コントロール率は80.6%、

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