現場が望む社会保障制度
ケアラー(介護者)支援を考える
第71回
ニッセイ基礎研究所主任研究員 三原 岳
2021年4月1日号
埼玉県議会
「ケアラー(介護者)」という言葉を聞かれたことがあるだろうか。これは高齢者や障害者などを介助する人を指す言葉であり、埼玉県がケアラー支援に乗り出すなど、関係者の関心が高まっている。ケアラー支援は、欧州では家族への現金給付が導入されるなど、一定の配慮が講じられているのに対し、日本ではあまり重視されなかった。
背景には、20年前にスタートした介護保険制度の創設に際して、「家族による無償の介護労働をどう評価するか」という点が論争になったことと無縁とは言えない。今回は介護保険制度の創設時の経緯を含めて、ケアラー支援に関して議論を進めたい。
埼玉県議会が制定したケアラー支援条例
すべてのケアラーが個人として尊重され、健康で文化的な生活を営むことができるように行われなければならな...
埼玉県議会
「ケアラー(介護者)」という言葉を聞かれたことがあるだろうか。これは高齢者や障害者などを介助する人を指す言葉であり、埼玉県がケアラー支援に乗り出すなど、関係者の関心が高まっている。ケアラー支援は、欧州では家族への現金給付が導入されるなど、一定の配慮が講じられているのに対し、日本ではあまり重視されなかった。
背景には、20年前にスタートした介護保険制度の創設に際して、「家族による無償の介護労働をどう評価するか」という点が論争になったことと無縁とは言えない。今回は介護保険制度の創設時の経緯を含めて、ケアラー支援に関して議論を進めたい。
埼玉県議会が制定したケアラー支援条例
すべてのケアラーが個人として尊重され、健康で文化的な生活を営むことができるように行われなければならない―
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