製薬業界が「新たな薬価改定案」を模索
かつての「お蔵入り構想」に〝一考の価値あり〟との声も
㈱薬新 井高恭彦
2021年4月1日号
製薬協が入る日本橋ライフサイエンスビル
製薬業界が薬価改定について新たな提案を模索し始めた。
日本製薬工業協会の中山讓治会長は3月23日の記者会見で「社会保障制度改革に必要な財源を薬価改定・薬価差に求めるこれまでの手法はもはや限界」と強調した。業界の提案については「アイデアはあるが、まとまってから説明したほうがいいと思うので乞うご期待。ただ、新しい発想が必要。いままでの延長線に“解”はない」とし、時機を見て披露する構えを見せた。
従来の薬価改定は医療機関購入価格の加重平均値に調整幅2%をプラスするのが基本。多くの製品は卸の値引き率が2%を超えてしまうので薬価は下がる。これに加え最近はG1、G2ルール導入による長期収載品の引き下げ強化、予測を超える大幅な中間年改定の実施など製薬業界にとってネガティブな施策導...
製薬協が入る日本橋ライフサイエンスビル
製薬業界が薬価改定について新たな提案を模索し始めた。
日本製薬工業協会の中山讓治会長は3月23日の記者会見で「社会保障制度改革に必要な財源を薬価改定・薬価差に求めるこれまでの手法はもはや限界」と強調した。業界の提案については「アイデアはあるが、まとまってから説明したほうがいいと思うので乞うご期待。ただ、新しい発想が必要。いままでの延長線に“解”はない」とし、時機を見て披露する構えを見せた。
従来の薬価改定は医療機関購入価格の加重平均値に調整幅2%をプラスするのが基本。多くの製品は卸の値引き率が2%を超えてしまうので薬価は下がる。これに加え最近はG1、G2ルール導入による長期収載品の引き下げ強化、予測を超える大幅な中間年改定の実施など製薬業界にとってネガティブな施策導入が
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